3次元CAD利用技術者試験とは、3次元CAD を利用するエンジニアや学生が身につけておくべき知識と技能が証明できる、3次元CAD試験制度です。 国から講座受講料の支援を受けることができる「教育訓練給付金制度」の対象資格です。
日本政府は今、高付加価値な製品設計・製造を実現し、産業・地域の競争力強化を図るための施策を進めています。
そして、この施策の成功には、3次元CADの活用が欠かせません。試験の合格者=3次元CAD利用技術者は、こうした新時代のものづくりの担い手として、その活躍が求められています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が注目されていますが、製造業のDXは、3D技術からはじまります。3D技術を身に付け、今後の未来のモノづくりに向けて準備を進めましょう。
全国工業高等学校長協会主催の「ジュニアマイスター顕彰制度」対象資格にもなっています。https://zenkoukyo.or.jp/index_jm/
2021年度 試験日程
2級 | 準1級/1級 | |
試験日 | 申込手続完了次第随時実施 | 前期:7月11日(日) 後期:12月5日(日) |
試験時間 | ※CBT試験会場の実施スケジュールにより日程が異なります。 | 10:00~12:00 13:30~15:30 |
受験資格 | 制限なし | 2級合格者 |
申込期間 | 4月6日~2022年2月28日 | 前期:5月13日(木)~6月3日(木) 後期:10月6日(水)~11月1日(月) |
合格発表 | 試験終了後、即時発表 | 前期:8月下旬 後期:翌年1月下旬 |
注意事項 | 2021年度から2級はCBT試験となります。 1級・準1級と2級の併願受験はできません。 2級認定番号は、合格した翌日の10時にマイページから確認できます。 | 1級・準1級申込時には2級の認定番号(1級受験の場合は準1級認定番号でも可)が必要です。 |
2級
受験対象者
3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、および3次元CADシステムの周辺業務に従事している方を想定して試験を行います。準1級、1級へのステップアップとしてだけではなく、関連製品の管理、営業等を担当されている方も対象です。
(2級の合格は、準1級・1級受験の必須要件です)
合格後の進路
今後、準1級、1級を経て自動車、機械メーカーの設計者・設計補助もしくは、2級の知識をもって3次元CADの営業、管理等の関連業務
受験資格
特にありません。
受験料
7,700円(税込)
試験時間
60分
試験方法
筆記試験(60問)※CBTシステムによる多肢選択方式
※全国にある専用のCBT試験会場で実施
CBT(Computer Based Testing)方式とは、コンピュータを利用して実施する試験方式のことです。受験者はコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。全て解答は選択式です。
合格基準
各分野5割以上、および総合7割以上の正解を合格基準
試験分野
■3次元CADの概念
3次元CADとは、3次元CADの活用、3次元CADの歴史、3次元モデルのデータ構造、3次元モデルの構成、表示技術
■3次元CADの機能と実用的モデリング手法
3次元CADによる設計、モデリング機能、実用化の事例、複合化したコマンド、検査・計測・解析の方法、モデリング手法、アセンブリモデリング、実用上の注意点
■3次元CADデータの管理と周辺知識
プロジェクト管理、PDM、コンピュータシステムの構成、CADとネットワーク知識、情報セキュリティ
■3次元CADデータの活用
CAE、CAM、CAT、CG、3Dプリンター、DMU、コラボレーション、3次元CADデータの応用例
準1級
受験対象者
3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、もしくは従事して間もない方を想定して試験を行います。3次元CADを学び、知識と操作の基礎的な部分を習得し、設計の補助業務やオペレーターを目指す方が対象です。
合格後の進路
自動車、機械メーカーの設計補助、オペレーター
受験資格
2級有資格者
受験料
11,000円(税込)※持込受験の場合
試験時間
120分
試験方法
■3次元CADソフトを使用したモデリング(パーツのみ)
■作成したモデルの体積、表面積などを測定し、解答群の中からもっとも近い値を選択し、マークシートに記入。
合格基準
各分野5割以上、および総合7割以上の正解を合格基準
試験分野
■CADリテラシー、形状認識能力
・文章による手順の指示に従い、パーツモデルを作成する問題。第三者との口頭によるやり取りや手書き図面情報の伝達をイメージし、的確にコマンドを使用できるかを問う。
・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。2次元図面から3次元空
間上の形状認識が正確にできるかを問う。
■2次元図面からのパーツモデリング能力
・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。実務の基本的な能力を総合的に問う。
1級
受験対象者
3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリング・設計・製図などの業務に従事して半年以上の実務経験、または1年以上の就学経験を有する方を想定して試験を行います。3次元CADシステムが操作できるだけではなく、3次元設計の補助業務を担い、将来、設計者やオペレーターの管理業務を目指す方が対象です。
合格後の進路
自動車、機械メーカーの設計者もしくは設計補助
受験資格
2級有資格者
受験料
16,500円(税込) ※持込受験の場合
試験時間
120分
試験方法
■3次元CADソフトを使用したモデリング(パーツおよびアセンブリ)
■作成したモデルの体積、表面積などを測定し、解答群の中からもっとも近い値を選択し、マークシートに記入。
合格基準
各分野5割以上、および総合7割以上の正解を合格基準
試験分野
■CADリテラシー、形状認識能力
・文章による手順の指示に従い、パーツモデルを作成する問題。第三者との口頭によるやり取りや手書き図面情報の伝達をイメージし、的確にコマンドを使用できるかを問う。
・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。2次元図面から3次元空間上の形状認識が正確にできるかを問う。
■アセンブリモデリング能力
・パーツモデルを作成し、それらを組み立ててアセンブリモデルを作成する問題。パーツモデルを正しく組み立てることができるかを問う。
■2次元図面からのパーツモデリング能力
・2次元図面からパーツモデルを作成する問題。実務の基本的な能力を総合的に問う。
試験対策ガイド
統計情報(合格率)
公式ガイドブック
公式サイト
YouTube
YouTubeで動画で説明しています。